GN125Hについて

うっちぃ

2011年09月03日 18:07

よく混乱しがちなのがSUZUKI GN125とSUZUKI GN125Hとの違いだ。
GN125は国産バイクメーカーであるスズキが1982年~1999年までの17年間にわたり日本国内で生産していたものでGN125Eというタイプである。 GN125Hは国内生産が終了したGN125Eをベースに中国の「大長江集団」という会社がOEM生産をしているもので、いわゆる輸入車ということになる。

ただ日本には大長江集団の支店・サービス工場はないので、日本の輸入業者が輸入⇒卸⇒販売店という流通経路になっているため販売店によって品質の差およびサービスの内容は変わってくる。
大長江集団のメーカー保証は受けられないので保証については販売店が全てということになるので保証内容はしっかり確認しておくことをお勧めする。

また、平行輸入ということになるので輸入業者もポイントになるのだが、どういうことかというと、大長江集団が中国国内向けに生産しているものと海外へ輸出するものと違いがあるということだ。
まあ、基本設計は全く同じでエンジンそのものはスズキが製造しているのでそれほど心配する必要はないとは思うが、輸入の場合ほとんどが船便であり、税関を通るための期間もあるので保存状態にはかなりの個体差が出てしまうものである。そういう意味でも納車時にしっかり整備をしてくれる販売店で購入するのが望ましい。
さて、GN125Hのスペックだが下記の通りである。

エンジン F401型 4サイクル空冷SOHC単気筒124cc (57.0mm x 48.8mm) 圧縮比9.5:1
エンジン性能 12.5ps/9500rpm 1.0kgm/8500rpm
全長 1,945mm
全幅 815mm
全高 1,110mm
軸距 1,275mm
シート高 738mm
車両重量 113kg
サスペンション フロント・テレスコピックオレオ
リア・スイングアーム
60Km/h定地燃費 64km/L

気になる価格についてだが平行輸入という性質上、販売店によってかなりの価格差があるようだ。車両価格だけを見れは12万円を切って118,000円なんていう激安価格まである。ただ新車バイクの場合には登録料だの納車整備代だのと販売店によっていろいろ変わってくるのだが、往々にして車両価格が安いところは他の金額が高いようだ。また強制的に自賠責保険の加入が義務付けられている。現実的には車両価格だけではなくトータル金額が重要となるわけだが2011年9月の相場としては自賠責保険1年を含めた乗り出し価格は17万円くらいと考えておけばいいだろう。16万円台であれば良心的な金額と言えそうだ。

GN125Hは日本よりも海外で人気のバイクとなっている。海外で人気になっている理由はリーズナブルな値段とトラブルが少ない頑丈さということらしい。またシンプルな構造から自己主張の強い外人にとっては、自分なりのカストマイズがやりやすいというのも人気のポイントとなっているようだ。
確かに日本でもGN125Hのユーザーは自分なりの改造を加えてカスタムを楽しんでいるユーザーが多いようだ。やはりシンプルな構造ということから、メンテナンスからカスタムまでDIY感覚でバイクいじりを楽しめるというのも人気のひとつなのかもしれない。

かく言う私も、ツーリングはもちろんのこと、バイクいじりを楽しみたいという理由もあって購入した次第であるので、このブログでもいろいろと紹介していこうと思う。専門家ではない私がやるのだから当然のことながら悪戦苦闘が予想される。逆にド素人の私がおちいるミスや失敗を反面教師としてご覧いただければと思う。

ちなみに、GN125Hユーザーがこのバイクの気に入っている点として上げているのが
1.価格の安さ
2.維持費の安さ
3.昭和レトロなデザイン
4.驚異的な燃費の良さ(おおよそ40km/リッター)
5.シンプルな構造によるメンテナンスの楽しさ
6.およびカスタムのしやすさ
7.取り回し、すり抜けのしやすさ
8.心地よい振動

大体こんなものだと思うのだが、全ての項目においてその逆もあるので誰でも好きになれるというバイクではないはずだ。
いやいや、誰でもどころか今時GN125Hのような時代遅れのバイクが好きだという人はマイノリティー、すなわち少数派だと思う。

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