大型自動二輪免許を取得して、セカンドバイク購入計画へと進むのはある意味で自然の成り行きというものだ。
その自然の成り行きにも、きっかけというかあるタイミングがあったわけだが、こうなったとのもGN125のお陰なのである。
と言うのも、そのきっかけとなったイベントというのがGN倶楽部関西主催の飛騨高山一泊ツーリングなのだから。
一日のツーリングを終え、飛騨高山での居酒屋での仲間同士での会話。
早い話が、みなさんGN125だけではなく過去にいろいろなバイクを乗ってこられたというバイク談義じゃ。
みなさんの話をしっかり聞いておったのじゃが、少なくとも私は40歳を超えてからの中型免許取得だったし
大型免許にいたってはつい最近取ったばかりで、知識はあったとしても実際に乗って経験したバイクなど無いに等しい。
そんな熱いバイク談義に触発されたというのが本音でね。
ということで、こんな私になったのは、もとをただせばGN125というわけなのじゃ・・・・。
さて、前置きが長くなってしまったが
いろんなバイクに乗ってみたい、そして自分に合ったバイクと出会いたい。
それには、とにもかくにも実車に乗ってみるということで、先ずは手っ取り早くレンタルバイクを借りてみることにした。
で、最初に選んだのがホンダCBR1000RR。
とにかく一日走ってみようということで、6月16日(土曜日)に一日レンタルして和歌山県の最南端、潮岬にほど近い
「すさみ」までトータル374kmの一日ツーリングに行って来た。
大型免許を取ったからと言って、いきなりCBR1000RRかよと思われるかもしれない。
確かにそうだ・・・・(笑)
いきなりどうしたと自分でもそう思う・・・・(笑)
まあ、いいじゃないの。
食わず嫌いはよくないのじゃ。
今回のセカンドバイク購入計画の唯一の条件は条件をつけないことなのじゃ。
実を言うと、CBRのようなスポーツを通り越してレーサータイプのようにバイクはそもそも自分には無理だと思っていた。
でもね、
乗る前から、勝手な想像で決め付けるのは良くないと思うのじゃよ。
経験する前から勝手に決め込んでしまっている。
そんな自分にカツを入れるためにも、やっぱり最初はCBR1000RRなのである!
このレーサータイプのバイクで一日ツーリングをして自分がどう感じるのか?
そんな自分の本音を知りたかったのじゃ。
という心意気でレンタルしたわけじゃが、CBR1000RR・・・・これ、凄いバイクです・・・・汗
当初、心配していた足つきだが、身長170cmの典型的な中年メタボ体型のオヤジでも問題はないレベルだ。
まあ、普段乗っているのがGN125だから、それと比べるとどんなバイクだって足つきは悪くなるわけだが
爪先立ちでフラフラするなんてことはない、問題のないレベルと言っていいだろう。
問題はライディングポジションだ。
これまた、GN125と比べるまでもないのだが、典型的なレーサータイプのCBR1000RRのポジションは前傾姿勢。
それも半端じゃない、前傾姿勢となる。
運転しにくいということではなく、普段乗っているGN125がゆったり姿勢を正すあぐら乗りに比べると
とんでもないくらいの前傾姿勢となってします。
でも、この姿勢・・・・これからバイクに乗るぜっ!
と宣言するかのようで、その姿勢だけでその気にさせらる。気合が入るといえばいいのかな・・・・。
でスタートしてみると、なんの不安もなくスルスルと走り出した。
典型的な高回転型のエンジンだからにして、低回転域では使いづらいだろうなと心配していたのだが、なんのことはない。
全く不安なく町の乗りができるほどフレキシブルなエンジンである。
もちろん低回転域でトルクフルということではなく、十分に実用できるという意味でね。
ひとしきり街中を走りバイクにちょっと慣れたところで高速へと入った。
バイク免許をとって初めて走る高速道路である。
GN125では絶対に走ることができなかった道である。
さあ、加速してみようと軽くアクセルを絞ると、ヌゥウォォォオオオオオオオ~!!!
!マーク三つじゃ全然足りない
とにかく凄い加速力である。
ちよっと言葉では言い表せない、とんでもない加速力だ。
最初、怖かった加速力だが、これも何度か試すうちに実に気持ちがいい。
右手の動きにリニアに反応するレスポンスの良さ。
実に気持ちがいい。
普段の当たり前の生活のリズムを一瞬にしてぶち壊してしまうほどの異次元の世界だ。
う~ん、これがハイパワーバイク、大型バイクの魅力のひとつだなと納得。
この感覚はGN125では味わえないぞ。
ところで日本の高速道路での最高速度は80kmとか100kmという制限がある。
例えば100kmとすると、CBR1000RRでは時速100kmなんてアッという間に到達してしまう。
本当にアッという間だ。
で、100km巡航というのが高速ツーリングでは多くなると思うのだが、この高速ツーリングのなんと平和なことか・・・・(笑)
おそらくCBR1000RRにかかわらず、400cc以上のバイクであれば100kn巡航走行というのはごく平和な世界なのだろう。
ただし、CBR1000RRでは風をもろに受ける。
CBR1000RRにかかわらず風防がついていないバイクであれば、どんなバイクだってもろに風を受けるはずだ。
私のヘルメットにも問題があるのだろうが、高速巡航ではある意味で風との戦いだなと感じた。
少なくとも、高速道路を走るような場合は私が普段使っているジェット型のヘルメットではなく
空気抵抗や空力を考慮して設計されたヘルメット選びが重要になるなと思った。
バイク選びも大事だが、ちょっとヘルメットも買わないとまずいかなと・・・・。
さて気持ちよく高速ツーリングをしていたわけだが、1時間半くらいすると、どうやらお尻が痛くなってきた。
そしてなんと言っても辛いのが前傾姿勢の維持である。
前傾姿勢が辛いというよりも、前傾姿勢によりどうしても首を上げなければ前方が見えなくなるので
首を上げた状態がずーっと続くわけで、腰やお尻が痛い前に首が疲れてきてしまうのじゃよ。
確かにその気にさせてくれる姿勢ではあるのだが、この姿勢がずーっと続くとさすがにキツイ。
で、そろそろ休憩しようと思いサービスエリアに入った。
連続走行は2時間がいいところかもしれないな。
今回は7割が高速走行そして、下道は42号ということでそこそこのワインディグロードだったのだが
CBR1000RRというバイクは高速道路では実に安定した余裕のパフォーマンスを発揮してくれた。
ワインディングロードでは、1000ccという大型バイクにもかかわらず気持ちいいほどにコーナーを駆け抜けることができた。
フレキシブルなエンジンと少々固めながらしっかりしたサスペンションのお陰でザ・コーナリングマシンとでも言うべき
実に小気味いい動きをしてくれた。
もちろんブレーキの制動力と効き具合が実に気持ちいい。
ブレーキ性能がいいから安心してスロットルを空けることができる。
流石は世界のホンダである。
ガンガン攻めるのが大好きというライダーにとってはお勧めのバイクという気がした。
ただ、残念ながら私には全てのパフォーマンスがオーバースペックというのか、
私が乗りこなして楽しめるかというと、いささか疑問を感じた。
いささか疑問というのは、適切な表現じゃないな・・・・
やっぱり自分には無理だということがよく分かった・・・・・(笑)汗
朝10時半に借りて6時くらいに戻ってきたわけだが、まさにスポーツをしおわった心地よさというか疲労感というか
疲れはしたものの、なかなかの爽快感を感じることが出来た。
ちなみに、本日の燃費はリッター約21kmほどだったので、大型バイクにしてはなかなか燃費もいいと感じた。
それと、私設コースへ持ち込んで公道では出せないスピードもちょいと経験させてもらいましたが、
時速200kmはなんのストレスもなくあっさり出すことができましたよ。
サーキット走行が趣味という人にはお勧めのバイクだ。