官能的なMVアグスタ ブルターレ
とうとう乗ってきましたよ、MVアグスタ ブルターレに。
MV AGUSTA BRUTALE・・・・なんと、いい響きか・・・・
バイク乗りではない一般の人にとってMVアグスタなんて聞いたこともないでしょう。
一般人にとっては、やっぱりハーレーだと思う。
バイクのことは知らなくても、ハーレーという名前は知っているという人は多いだろう。
だけど、
バイク乗りであれば、バイクが好きというバイクフリークにとっては話は変わる
もちろん人それぞれ好みはあると思うが、MVアグスタはある意味でヨーロピアンバイクの憧れなんじゃないだろうか。
バイク乗りにだけは分かる憧れの存在。
もちろん日本じゃ、滅多に観ることがない希少な存在。
だいたい、売っているディーラーが少ない・・・・(笑)
さてさて、今回私が乗ったMVアグスタはネイキッドタイプのブルターレ。
イタリア語で獰猛という意味じゃ。
ドゥカティのモンスターといい、MVアグスタのブルターレといい、やはりイタルデザインはかっこいい。
特にブルターレはかっこいいを通り越して、超カッコイイのじゃ。
デザインこそ全て・・・・
バイクはかっこよくなくちゃバイクじゃねぇ・・・・みたいな。
お洒落でかっこよくて、洗練されていて・・・でも、どこか悪そうなヤンチャなところがあって、肉食系なんだよね。
さて、憧れのMVアグスタにまたがってみる。
お~、見た目より足つき性がいいではないか・・・・。
これなら胴長短足の典型的日本人体型の私でも無理なく乗れそうじゃ。
エンジンをかけてみる。
セルボタンを押せば難なく一発でエンジン始動。
想像していたより大人しい感じのアイドリング音なので、これならご近所迷惑にはなるまい。
軽くエンジンをふかしてみると、軽やかに、まさに軽やかにクワォーンと咆哮を上げながらタコメーターの針が跳ね上がる。
デジタル化が進むメーターパネルの傾向で、MVアグスタも例外ではないのだけれど
やはり自分の好みとしては、タコメーターだけはアナログがいいんじゃね。
なんだか、その気になってくるのじゃ・・・・(笑)
では、いよいよ発進。
これまたスムースに、それほど気を使うこともなく難なくスタートできる。
ポジションも一般的なネイキッドポジションなので無理な体勢ではないし、クラッチも重たくない。
これなら街乗りも十分にこなしてくれるフレキシブルさがある。
低回転域では流石にトルクフルとはいえないが、920ccの排気量のおかげというかセッティングなんだろうけど
ドゥカティのように4000回転キープなんて意識しなくても大丈夫だ。
いざ走り出すと、バイクに乗るって気持いいなぁ~と感じさせてくれる軽やかさがある。
見た目の迫力とは裏腹に非常に乗り易いのじゃよ。
しかも車重や排気量の大きさを感じさせないくらい軽やかにスムースに動いてくれる。
これは、車線変更やコーナリングのときに感じるんじゃが実に気持いいフィーリングで
やはりブルターレにはワインディングが一番似合うと思う瞬間じゃ。
さて、いつものように私設サーキットでちょいと走りこんだのじゃが胸のすくような加速を見せてくれる。
ただ私の受けた感想としてはブルターレというネーミングからくる獰猛さというよりは、どちらかというと
イタリア伊達男のヤンチャながらもジェントルさは忘れないという雰囲気。
もっと言えば、自分の感性にピッタリくる加速感と言えばいいのだろうか。
獰猛さという点ではあきらかにドゥカティに軍配が上がるし
野性味・迫力という点ではKTMやトライアンフの方がその気にさせてくれる。
絶対的なスピード・加速感で言えばkawasaki ZX-14でしょ・・・・とも思う。
でも、MVアグスタ ブルターレ。
獰猛さを求めるとライバルにひけをとるかもしれないけれど、感性という意味では実にしっくりくるんじゃよね。
これはエンジンが4気筒マルチということから、鼓動感や振動という意味で抑えられているからだとは思うんだけど
同じ4気筒マルチでもホンダやkawasakiとは違うフィーリングがあってね。
特に高回転でのクワォ~ンという独特の音質はゾクゾクッてしちゃうくらいに魅力的なんだよね。
乗る前は、私の中ではMVアグスタというと、ドゥカティよりも乗りにくい硬派で孤高の存在とイメージだったのじゃが
いやいや、なかなかどうして
これなら私でも乗れるよと素直に思えたのじゃよ。
これは同じブルターレだけど1090RR
官能的なのに、現実的な存在。
う~ん、
MVアグスタ ブルターレ・・・・
惚れちまうやろっ・・・・♪(笑)