私は酒が好きだ。
好きだというよりも、愛していると言った方がいいくらい好きだ。
ビールに始まり、日本酒・ワイン・焼酎・ウィスキーなんでもござれである。
まほぼ毎晩、酒はたしなんでおるのじゃが、食事に合わせて今日は日本酒、今日はワインとなるのじゃが
一時はどっぷりワインにはまっている時期があった。
美味しいチーズとパンと赤ワインがあれば、それで満足なんていうことがよくあったのじゃが
特に赤ワインはピンきりでねぇ・・・・。
5大シャトーやシンデレラワインのビンテージ物ともなると1本数十万円なんていうのがザラじゃ。
1本飲むたんびにGN125が買えてしまう・・・・(笑)
もちろん、そんなワインは滅多に飲めるもんじゃない。普段は1,000円前後のテーブルワインを飲んでいるのが現実だ。
ただ、その1,000円前後のワインにも、嘘だろって思うほど美味しいワインもあるんじゃよ。
私が一時、無茶苦茶気に入っていたリーズナブルなワインがあった。
もちろん、今でも売っているのじゃが、その名前は「ディアブロ」という。
ディアブロとは、「悪魔」という意味なんだけど、その名前の由来がちょっと洒落が利いていて面白いのじゃ。
元々はディアブロという名前ではなかったのじゃ。
そりゃそうだよね、ワインの名前に悪魔なんてネーミングしたら、それこそお腹をこわしそうである。
毒でも入っているんじゃないかと、よからぬ想像をしてしまうではないか。
では、なぜわざわざ、悪魔なんていうネガティヴなネーミングにしたかというと
美味しいワインがあるということで、ワイン工場のワイン樽に、夜な夜な泥棒が入りそのワインを盗んでいたわけじゃ。
そこで泥棒対策ということで、ワイン樽にディアブロ(悪魔)とプレートを貼ったところ、さすがに泥棒も怖気づいて
盗まれなくなったという逸話があるワインなのじゃよ。
最近では1,200円前後で売られていると思うので、赤ワインに興味のある方は一度試してみてはいかがかな。
この値段なら、十分納得のいく味と余韻を楽しめるミディアムボディのワインである。
さて、またまた前置きが長くなってしまったが今回、試乗したバイクはドゥカティの第3弾、DIAVEL(悪魔)である。
ディアベルに搭載されているエンジンは前回のマルチストラードと同じ水冷1200ccエンジンだ。
ただボディデザインはモンスターともマルチストラーダとも全然違う、マッシブなスタイリングとなっている。
なんだかマッチョである・・・・。
なんて言うのか、ドゥカティらしくないデザインなんだよねぇ・・・・。
でも、散々私と話込んだ店員曰く、きっとディアベルが一番気に入るんじゃないでしょうかね。という言葉が気になる。
少なくとも、デザイン的にはモンスターが好みなんだけどなぁ・・・・。
まあ、見ただけでは判断なんてできないものだ。
そうそう、バスクも女も中身が勝負なのじゃ、乗ってみてのフィーリング合うかどうか・・・・それが問題なのである。
ということで、ディアベルにまたがってみた。
ヌゥオッ・・・・
またがってハンドルを握ったポジションが実にいい。
見た目と違って、実にしっくりくるのである。
マッシブなボディデザインとは裏腹にメーターパネルは超現代的なものでふたつあるパネルは全てデジタル表示だ。
GN125のようにギア表示までしてくれる・・・・(笑)
ということで、見た目とまたがった感じがまるで違うと、いい意味で裏切られたなかでエンジンをかけた。
ちなみにディアベルは最近の車同様、キーレスエントリーシステムとなっている現代っ子である。
大迫力のマッシブなボディにもかかわらず、足着き性がいいので不安もなく動かすこと、止まることができる。
ドゥカティの水冷エンジンは神経質になる必要がないので普通にスルスルとスタートできる。
で、加速なのじゃが、
やっぱりドゥカだぁぁぁぁぁぁぁあああああああ~っという加速感である。
あの独特のドゥカティサウンドと独特の鼓動感は、まさにドゥカティそのものなのじゃ。
でも、なんだか不思議と体に妙に馴染んでいるという感触がある。
馴染んではいるんだけど、ドゥカサウンドとドゥカ振動で、心と体のバランスがなんだか不思議な感覚になる。
これがドゥカティワールドなのか・・・・・。
もちろん他のドゥカティ同様、ブレーキの効きも抜群にいい。
そして、何より不思議だったのがコーナリングが軽やかなのである。
どう見たって、直線ドッカーンのマッシブスタイルでコーナリングは鈍重なんだろうなというイメージがあったのだが
なんのこっちゃない、まさにドゥカティワールドで実に気持ちよく、そして軽やかにコーナリングしてくれるのである。
でもって、強烈な加速もあるので、楽しくなっちゃうのじゃ。
スピードを緩めてはドカーンと加速、また緩めてはドカーンと加速を何度なく繰り返してしまった。
デザインはなんとも言い難いのじゃが、試乗した感じは実にいい。
このまま、コイツ と一緒にとんずらしちゃいたくなる気分になってしまうくらい、ゾクゾクッとさせてくれるのじゃ。
バイクって、見るのと乗るのとじゃ、やっぱり違うことがあるんだよなぁぁぁぁとつくづく感じた次第である。
ディアベルとのひとときのランデブーを楽しんでディラーに戻ってきたわけだが、
ディアベルから降りて、なぜディアベルという名前がついたかが、自分なりに分かったような気がする。
まさに、男心をメロメロにする悪魔のようなヤツなんだよ・・・・・♪
ちなみに、ディアベルとは全然関係ないのだけど、私が一番好きなワインはシャトー・ラトゥールじゃ。
もちろん滅多に飲めないけどね・・・・・♪(笑)