ハーレーダビッドソンというバイク、人それぞれにそれぞれのイメージがあると思う。
これぞハーレーと思うタイプは人それぞれによって違うということじゃ。
例えばもハーレーダビッドソンの2012年モデルのカタログを見ると最初に出てくるのはツーリングファミリーである。
これは、もしかしてハーレーとしては、ツーリングファミリーこそがハーレーの代表なのであると言わんがためなのかもしれない。
今回、試乗したのはこのツーリングファミリーの中のFLHR103 ロードキングだ。
エンジンは今まで乗ったハーレーの中では一番排気量の大きい1689ccの空冷ツインだ。
もちろん、このクラスとなると優雅にツーリングということでバランサーが装備されているから
ド迫力のエンジン音からすると、信じられないくらい振動は抑えられている。
それでも、全長2425mmで車両重量は368kgというマンモス級の大きさだ。
ただし、アメリカンスタイルというのかハーレースタイルということで足着き性はいたって良好。
Road Kingはネーミング通りの、まさに公道を走る王様という風格がある。
ツーリングを主体に考えられているから標準で大きなスクリーンと、樹脂製のバニアケースが装備されている。
納車されたその日にロングツーリングに出かけられる装備である。
走った感じはまぎれもないハーレーワールドで、
何もスピードを上げようなんて思うこともなく、と言うよりもゆっくり走って周りからの視線を感じたいと思えるほど
オーラ発散させまくりというタイプのバイクだ。
もちろんアクセルを空ければ強烈な加速を体感できるのだが、そんな乗り方はそもそもハーレーには似合わない。
ゆっくり、まったり、おおらかに乗るのがこのバイクには似合っているような気がする。
そして、いざという時や、その気になったときには、ちゃんとそれなりの行動はできますよと
そんな雰囲気なのである。
いろんな意味で、成熟された大人のバイク
それがハーレーダビッドソンのツーリングファミリーだと感じた次第である。