オーストリアと言えば、先ず思いつくのがオーストラリアではありませんということ・・・・(笑)
当たり前のようで、けっこう勘違いしている人が多いし、かく言う私も、よく聞き間違いをしておる・・・・。
勘違いはさておき、オーストリアと言えばパッと思いつくのがウィーン。
ウィーンと言えば「音楽の都」
それにウィーンというと、マリーアントワネットで有名なハプスブルク家、中世ヨーロッパの絢爛豪華な貴族社会。
いづれにしても、歴史に裏づけされた音楽・芸術の国というイメージがある。
だもんだから、このブログにはまるで関係のない国のようだと思うのじゃが、さにあらず・・・・。
あなたはKTMというバイクメーカーをご存知であろうか?
実を言うと、私はつい最近まで知らなかった・・・・・汗
いやKTMというのは聞いたことあったし、知ってはいたが眼中になく、もちろんオーストリアのメーカーなんていうことは知らなかったのじゃよ。
ただ、うちの近所の171号線という国道があるのじゃが、そこを神戸方面に向かっているとKTMのディーラーがあるということは眼中にあっというか、目に付いていたというレベル。
なぜ目に付くかというと、あのオレンジ色が目立つのである。
いわば日本のkawasakiがライムグリーンがコーポレートカラーのように、KTMはオレンジのようなのじゃな。
さて、ここのところのいろんなバイクに乗りたい病に取り付かれている私としては、なんだか無視できない存在で、ちょっと時間があいたものだからどんなバイクがあるのかディーラーを覗いてみた。
このディーラーの代表である山鹿さんという方が私のつまらない質問にキチンと答えてくれて、いろいろ話を聞いているうちに、このディーラーはKTM認定のオリジナルパーツまで作っている凄いディーラーということが分かってきた。なんたって、ここにおいてあるバイク雑誌の中には、この山鹿さんがいろいろ掲載されているじゃないの・・・・汗
思わず「すみません、僕バイクはあまり詳しくないので失礼なことを聞いたかもしれませんが、山鹿さんってこの世界では凄い方なんですか?」
まさか本人が「ええ、私は凄い人なんですよ。」とは言えないだろうが、ニコニコと穏やかに笑っておられた。
まあ、どんな人かはよく分からないが、少なくとも接客姿勢はキチンとしているし、とても感じがいい人なのでいろいろと話をしていたのじゃが、「どうですか、ちょっと試乗してみますか?」と言われたので、もちろんオーケー。山鹿さんお勧めの僕のニーズに合うと思われる、690DUKEと990SMTの2台に試乗することになった。
先ず、最初にのったのが690DUKE。
そもそも私はオレンジ色というは好きな色で、オレンジカラーというのは素直に好感が持てる。
(と言ってもジャイアンツはあまり好きではないが・・・・)
690ccという排気量にかかわらずボディーはコンパクトだ。イメージとしては400ccクラス、それも小さめのという感じである。
エンジンは単気筒なのでかなりの鼓動感というか振動を想像していたが、もちろん低回転域はこれぞ単気筒というパルスがあるんだけれども回すと信じられないくらいスムースに伸びていく。
ポジションは、私にとっての理想とも言うべきポジションで実にしくっりくるすわり心地だ。しいて言えばハンドルの幅がありすぎるかなという感じ、もう少し狭いとそれこそ完璧な理想ポジションという感じである。
さて、乗った感じのファーストインプレッションは
「うわぁぁぁ~、たまんねぇぇぇぇ~~~っ!!!」
って感じです。
なんて言ったらいいんでしょう・・・・
低速域でのドコドコ感が、これぞバイクでしょっ・・・ってな感じで、はい、今は私はバイクに乗ってます。って思わず叫びたくなるような高揚感があるんじゃよ。
このエンジンなかなか低回転でも粘ってくれてのんびり流すことも許してくれるわけよ。
でも、なんと言っても魅力は4000回転からレッドゾーンまで息もつかない怒涛の吹け上がり。
この加速感はなかなかどうして、全身からアドレナリンが出てくるような凄い迫力があるわけよ。
凄い迫力はあるんだけど、どこか私自信の感性と合っているのか暴力的という感じじゃないんだよね。
迫力の中にも優しさがあるというか、人間的というのか、何か懐の深さを感じるようなものがあるんじゃよね。
こればっかりは、乗った人の感性だと思うんじゃが、実にいいフィーリングじゃった。
それと、これこそフィーリングなのでなんと表現したらいいのか分からないんだけれども
「走りに品がある。」という感じなんじゃよね。
実を言うと、こういうフィーリングを感じたのはトライアンフとこのKTM。
なんていうんだろう、走りに質感があるんですよ。
詳しいことや技術的なことはよく分からないのじゃが、きっとフレームやサスペンションによるものだと思うんだよね。
もちろん、これは私の勝手な想像なんだけどフレームの剛性がしっかりしていて、サスペンションの能力を上手に引き出しているんじゃないのかなと思わせるような感じなんだよ。
次に乗ったのが990SMT
こっちは990ccのV型2気筒エンジンになるわけじゃが単気筒とV型2気筒ではこれほどまでも違うもんだねというくらいフィーリングは変わるもんじゃ。
ハッキリ言って甲乙付けがたいほど、どちらも魅力的なバイクなんだけど、ボディーの大きさというか取り回しのことを考えると私としては690DUKEの方が好みということになる。
エンジンは明らかに990の方がパワフルだし、スムースだし、扱いやすいという感じはあるんだけど・・・だから非常にいいエンジンだなと感じるんだけど、私の好みとしては690なんだよねぇ~。
試乗から戻って来てから、ああだこうだと山鹿さんにいろいろ訪ねたんだけど、690が70馬力。990が116馬力とのこと。どうやら私の感覚としては100馬力オーバーは必要ないのかもしれない。もちろん、これも高速道路のロングツーリングとなると、やはり排気量が大きいバイクの方がいいと思うんだろうけどね。
それにしても、KTMというバイク。
実に面白い。
今まで、なんでKTMというメーカーが眼中になかったんだろうか?
そもそも日本でKTMというメーカーは有名なのかな・・・・?
GN125H以外、眼中になかった自分としては他のメーカーのバイクなんてどうでもよかったんだけど、こうして実際に目の当たりにして、そして実際に乗ってみるって必用なことだよねぇ。
食わず嫌いはもったいない・・・・。
もちろん、自分が知っているだけの世界でなんの不満も文句もなく過ごすというのも手ではある。
でも、せっかく現代に生まれてきたわけだから、可能性やチャンスの選択肢だけは常に持っていたいよね。
どう感じるかは自分次第。
少々お腹を壊してでも、まずくて吐き出すことがあったとしても
やっぱり、食わず嫌いはもったいないなぁ~・・・・
と、KTMに乗ってつくづく感じやした。
で、山鹿さんとGN125Hの話になったんだけど
「ああ原付二種なら、KTMにも125DUKEというのがありますよ。ついでに乗ってみますか?」と山鹿さん
続く