ヘップバーンのような・・・(KTM 125DUKE)

うっちぃ

2012年08月13日 10:32

「ああ原付二種なら、KTMにも125DUKEというのがありますよ。ついでに乗ってみますか?」
もちろん、乗ってみますとも・・・・。


ということで、引き続きKTM 125DUKEにも試乗してみた。
最初に私の感想を書いておくと、
GN125Hが岡田奈々なら、125DUKEはオードリー・ヘップバーンという感じじゃ。


以前、愛車であるGN125Hについて書いたことがあるのじゃが、私のイメージとしてはGN125Hは芸能人に例えるなら岡田奈々と書いたことがある。その気持は今でも変わっていない。
いかにも日本人って感じで、華奢で小柄でたよりない雰囲気があって守ってあげたくなるような気持にさせる。人混みや周りの風景に素直に溶け込み、かわいいけれど決して目立つところがない。それでいてどこか芯が強く外見とは裏腹にやるときはやるわよみたいな、か細いながらも凛としたところがある。
これが私が感じる岡田奈々であり、そのイメージにGN125Hは近いのである。


で、今回乗ったKTM 125DUKEはというと
冒頭で書いたように、ヘップバーンなのじゃよ・・・・ドキッ

先ずは、またがったときのライディングポジション。
「お~、これぞ理想のポジションじゃ・・・・。」
ここのところ、いろいろなバイクに乗ってきたけれど、まさに理想のライディングポジションに出会ったという感じじゃ。

GN125Hのハンドルを少し下げたような位置で実にしっくりくる。
そして水冷125cc単気筒DOHCのエンジンをかけると、ことのほか大人しい静かなアイドリング。
しかも、単気筒エンジンのドコドコ感はほとんどなく、一瞬これ本当に単気筒なのと思うくらいスムースだ。

125DUKEに乗る前に690DUKEや990SMTに乗っているので、さすがにパワー感はないのじゃが
このエンジン実にスムースによく回るのじゃよ。

低回転から高回転までフラットなトルク感で低回転域で流すような運転もGN125H同様にできる。
違いは高回転域ということになるんじゃが、GNの場合だとレッドゾーンになる1万回転まで回るには回るけれども
7000回転以上ともなると振動が激し過ぎて、それこそ90km以上での巡航走行は辛いよね。

ところが125DUKEは100km巡航走行も苦にならないほどジェントリーでスムースなわけよ。
またまた、これ本当に単気筒エンジンなの?と不可解になるくらい。
125DUKEは6速ギアなんだけど、ちなみに5速で120kmは出てしまいます。
もちろん、巡航走行が可能と思う程度の振動しか感じられないんだよね。


これは、エンジンの性能もあるだろうけど、他のKTMマシンでも感じたようにフレームに秘密があるんじゃないのかな?
凄く剛性がしっかりしていると感じてしまうんだよね。

私はバイクについては詳しくないのだけれども、車については35年以上もいろいろな車に乗ってきているので私なりの判断基準というものがある。私がいいなと思う車というのは、第一にボディー剛性がしっかりしている車なんじゃよね。

エンジンパワーやそれに伴うブレーキも重要な要素ではあるけれど、走りの質感を一番感じるのはボディー剛性なわけよ。これがおそらくバイクでいうところのフレーム剛性ということのような気がしているんだけどね。

ただボディー剛性というのは数値データにしにくく目に見えないところだから多くのメーカーが手を抜くとは言わないまでも、あまりお金をかけたくない部分ではあるんだよね。だから、ボディー剛性の高い車というのはどうしてもごく一部の高級車ということになってしまうわけ。新車のときはまだしも走りこんでくるとその差が歴然と出てきてしまう箇所だとおもっちょる。

さて、話を元にもどすと125DUKEの乗り味なんだけど、走りの質が違うという感じなんだよね。
まるで別次元という感じがしましたよ。
もう、目から鱗が落ちると言ったらいいんでしょうか・・・・。

125ccという排気量で15馬力しかないわけだから、最近私が乗ってきた250cc以上のバイクと比べると、もちろんパワーの部分では劣るんだけど走りの質に関して言うと実に素晴らしいんだよね。エクセレントって叫びたくなるくらい素晴らしい。
素直に気持ちいいわけですよ。

サスペンションの質なのか何なのかよく分からないけれど、「しなやか」という言葉がピッタリはまるような乗り心地なんですよ。フニャフニャしているとか、軟らかいとは違う、「しなやかさ」を感じるんですね。ブレーキにいたっては握った感覚がそのままスピードに連動するというリニア感があって実によく効く。

バイクを運転する全てのアクションに対して質感が伴っているという感じがするものだから結果として実に気持ちいいわけです。

原付二種というカテゴリーでも、これだけ高品質のバイクって出来るもんなんだなぁと、ちょっと不思議な感覚に襲われちゃいました。別にパワーがあって強烈な加速があるわけでもないし、何か目に見えて突出しているというところはないんだけれども全体のバランスとして実に見事に調和がとれている。

こういうバイクって、いわば優等生バイクみたいで個性がない面白くないバイクになりがちなんだけど、ところがどっこい面白くないどころか、ちょっとヤンチャがしたくなるようなワクワクさせる刺激のポイントみたいなものがあって、妙にワクワクさせてくれるんだよね。清楚な雰囲気をかもし出しながらも何か小悪魔的な、ちょっとエッチな素質もあるって感じなんだよね。

僕と二人だけのときはちょっと大胆になるみたいな・・・・♪(笑)
おっとっと・・・・脱線しそうじゃ・・・(笑)

というわけで、
今まで私が知らなかった世界の女性、実は憧れていた女性、でも高嶺の花だよな的な女性
そんな意味も含めて125DUKEはオードリー・ヘップバーンのようだと思った私である。


ただ、後で値段を聞いてびっくりチョンマゲ。
なんと、449,000円。

確かに素晴らしいバイクだと思ったけど、この値段はびっくりチョンマゲ・・・・♪

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